恋色の紙ヒコーキ
* * *
「話って…なにかな?」
「あの…ね…。」
上手く切り出せない…。
まず謝ればいいのかなぁ…?
応援できなくてごめんねって…。
「ゆっくりでいいから…。」
そう言って優しい眼差しをあたしに向けてくる陽に、自然と緊張の糸がほぐれていく。
「あのね…陽…
あたし…あの時…陽に『頑張って』って言えなくて…ごめんね。」
「え…?」
「あたし…いつも…自分ばっかりで…
いつも自分の寂しさとかしか考えてなくて…
陽が、その大学に行きたいんだったら…
あたしは応援するべきだって…ちゃんと分かってるの…。」
なんだか喉の奥がツンとして痛い。
涙がじわじわ込み上げてきて、胸が苦しい。
それにだんだん涙声になってきた…。
「なのにあたしは…あの時あたしは…
自分の『寂しい』って気持ちが大きすぎて…
それに…陽が離れて行っちゃうって考えたら…怖くて…
だからあたし…『頑張って』って…言えなかった…
だから…陽にあんな顔…させちゃった…。」
目の前で陽は、あたしの一言一言をとても真剣に聞いてくれている。
涙のせいで顔をしっかり上げることはできないけど、それだけは分かる。
「話って…なにかな?」
「あの…ね…。」
上手く切り出せない…。
まず謝ればいいのかなぁ…?
応援できなくてごめんねって…。
「ゆっくりでいいから…。」
そう言って優しい眼差しをあたしに向けてくる陽に、自然と緊張の糸がほぐれていく。
「あのね…陽…
あたし…あの時…陽に『頑張って』って言えなくて…ごめんね。」
「え…?」
「あたし…いつも…自分ばっかりで…
いつも自分の寂しさとかしか考えてなくて…
陽が、その大学に行きたいんだったら…
あたしは応援するべきだって…ちゃんと分かってるの…。」
なんだか喉の奥がツンとして痛い。
涙がじわじわ込み上げてきて、胸が苦しい。
それにだんだん涙声になってきた…。
「なのにあたしは…あの時あたしは…
自分の『寂しい』って気持ちが大きすぎて…
それに…陽が離れて行っちゃうって考えたら…怖くて…
だからあたし…『頑張って』って…言えなかった…
だから…陽にあんな顔…させちゃった…。」
目の前で陽は、あたしの一言一言をとても真剣に聞いてくれている。
涙のせいで顔をしっかり上げることはできないけど、それだけは分かる。