恋色の紙ヒコーキ
「よっ…陽!!
ちょっ…ここ、道の真ん中だから!!」

「大丈夫。誰も見てないよ。というかここ、人通り少ないし。」

「そういう問題じゃないっ!!」

「はるが…あんまり可愛いこと言うから悪いんだよ…。」

「あっ…あたし何にも言ってないもん!!」

「はる、可愛すぎ。」

「可愛くないっ!!」

「あっ!!」

「え?」


あたしを抱きしめたまま、陽が何かを思い出したように大声を上げる。


「はる、前に遊園地行きたいって言ってたよね?」

「えっと…まぁ…うん。」

「そこ、行こうか。」

「えっ!?いいの!?」

「うん。はるが行きたいところに行こうよ。せっかくのデートなんだし。」

「うんっ!!行こう!!
クリスマスまであと1週間…楽しみすぎるっ!!」

「そうだね…。」

「っていうか陽…そろそろ離して…。」

「嫌って言ったら…どうする?」

「陽のバカっ!!」

「はいはい。ごめんって。」


何はともあれ久しぶりのデート!!
しかも遊園地ってことであたしのテンションは1週間前の今日でもう最高潮に達してる。
楽しみ~♪

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