恋色の紙ヒコーキ
* * *


「陽っ!!あれ乗ろうよーっ!!」

「うん。」


あたしは陽の手を握ってこの遊園地で一番怖い(と言われている)ジェットコースターに向かった。



「はる、テンション上がってるね。」

「当たり前じゃん!!
ジェットコースター大好きだもん!!」

「そっか。」

そう言って優しい笑顔を向けてくる陽にあたしも自然と笑顔が零れる。






楽しい時間はあっという間で、気がつくと辺りは結構暗くなってる。

まだ5時なのに…?



「はる。」

「ん?なぁに?」

「観覧車、乗らない?」

「乗るーっ!!」


あたしは陽の腕に抱きついた。


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