恋色の紙ヒコーキ
ってダメダメ!!
自分からキスするとか絶対ないもん!!
恥ずかしすぎて死ぬしホント!!

「はる、早く。
この体制を観覧車のおじさんに見られてもいいの?」

「それはダメっ!!」


今あたしは陽に少しだけ抱きしめられてるし、それに目をつぶったままの陽。
こんな状況見られたらそれこそ恥ずかしすぎる!!


「陽…離し…。」

「はるがキスしてくれたら離すよ。」

「なっ…。」


も~っ…やばい…
あと少しで着いちゃうし…
陽のバカー…!!
あたしばっかりドキドキしてバカみたいじゃん!!


あたしは飛び出ちゃうんじゃないかって思うくらいバクバクいってる心臓を少し抑えて、陽の頬に右手を添える。



そして唇がほんの少しだけ触れるようなキスをした。


< 219 / 297 >

この作品をシェア

pagetop