恋色の紙ヒコーキ
「俺はまず、志望大学合格。
それと…笑って梨絵を送り出すこと。」

「え?」

「んじゃ次、梨絵。」

「えっと…あたしは…
専門学校でちゃんと勉強して、しっかりした人間になること…かな…。」

「んじゃー次、陽。」

「んー…
俺も第一は、志望大学合格だな。
あとは…はるを泣かせないこと。」

「あたし、そんな泣き虫じゃないよ。」

「そうでもないと思うよ?」

「よっしゃ、んじゃ最後、はるっ!!」

「えっと…あた…あたしの抱負は…。
短大に合格することと…
ちゃんと笑って卒業すること…かな。
あっ…!!あと…みんなに迷惑かけないこと!!」

「何を今さら…。」

「そうそう!!そんなのいつものことだし。」

「というか俺は迷惑かけてくれた方が嬉しいけど。」

「でも…。」

「ではみんなでカウントダウンしましょう!!
せーのっ…。」

「カウントダウン始まった!!
10…9…。」

「8…7…6…。」

「5…4…3…。」

「2…1…っ…!!」

「「「「ハッピーニューイヤー!!!!」」」」

< 231 / 297 >

この作品をシェア

pagetop