恋色の紙ヒコーキ
「なっ…なんのって…。」


絶対この顔はあたしの反応を見て楽しんでる顔だ…!!
そう分かっていても、あたしは顔の赤さを隠すことができない。

悶々としてると、久哉があたしの両頬に手をあてて、顔を近づけてくる。
それ以上近付くと、唇が触れてしまうような距離…


「久哉っ…。」

「言ってよ。どうして…。」


もうダメ…無理。
目を逸らせない…だから口が緩む。


「~っ…恥ずかしかったの!!」

「はぁ?」

「何年経ってもって言ってもまだ1年しか経ってないけど…でもドキドキするの!!
いつまでたっても…久哉がそばにいるだけで…
手を握ってくれたり抱きしめてくれたりするだけであたしは…っ…。」

「あー…!!」


そう言ってあたしをぎゅっと抱きしめる久哉。



「何そんな可愛いこと言ってくれちゃってるわけ?
んなだから余計離せなくなんだよ…。」

「へ?」

「お前可愛すぎ。」

「っ…!!」


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