恋色の紙ヒコーキ
「はる?どうしたの?」

「どうしたのじゃないよーもうっ!!」

「え?何…?怒ってるの?」

「怒ってないっ!!今思い出して恥ずかしくなってるだけ!!」

「思い出して…恥ずかしく…なってる…?」

「ひっ…!!」


思ってたこととはいえ、それを実際に口にすると恥ずかしさも倍増…っていうかそれ以上になる。


「何を思い出してるの?はる?」


そう言って陽の顔が近付く。
それに伴ってあたしは少しずつ後ずさる。


「えっ?」

気がつくとあたしの背中には壁。


「よっ…陽…!!」

「ここじゃまずいかな。さすがにね。」

「へっ?」

「顔、大分冷えてるね。家で温まっていく?」

「でももう遅いし…。」

「家、まだ多分両親揃って起きてると思うから大丈夫。」

「い…いいの?」

「うん。」



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