恋色の紙ヒコーキ
* * *

「ただいま。」

「あらっ♪はるちゃんも一緒じゃない!!
あなたー!!はるちゃんが来てくれたわよ。」

「あ、晴香さん。こんばんは。
明けましておめでとう。」

「陽パパっ!!明けましておめでとうございます。」

「なんだか久しぶりに晴香さんにお会いするね。」

「そう…でしたっけ?
なんか陽と雰囲気が同じだから、久しぶりって感じがしないです。
いつも会ってるような気も…。」

「そうかい?さぁ中に入って温まってください。
外は寒かったでしょう?」

「はるちゃん、お腹は空いてるの?」

「え?」

「ケーキならあるんだけど…食べるかしら?」

「いいんですか!?」

「ええ♪じゃあ切り分けるわね。」

「ありがとうございます。」

「母さん、切ったら俺持ってくよ。
はるは俺の部屋行ってて。」

「え?」

「ちょっと陽!!はるちゃんを一人占めする気?」

「一人占めする気。
ほらはる、早く行って。」

「へっ?」


かなり強引に階段の方に押されてあたしは陽の部屋に向かった。
もーちょっと陽ママと陽パパとお話ししたかったなぁ…。



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