恋色の紙ヒコーキ
「陽…?」

少し不安そうな顔で見つめてくるはる。

今俺が思っていることを全て話したら、きっと君は混乱してしまうだろうし、俺と距離を置くだろうから言わないけど…。


「ごめん…。
はるを困らせたいわけじゃないんだ…。」


それはいつも変わらない思い。
はるを泣かせたくないし悩ませたくない。
いつでも笑っていてほしい。
そしてその笑顔を守るのはいつだって俺でありたい。
だから…



「あっ…あのね…
あ…あたし…嫌なわけじゃないんだよ…?」

「え…?」


俺がはるの顔を覗き込むと、一度少し目を伏せてから優しい眼差しで俺の目を見つめてくる。

躊躇いがち俺に手を伸ばして引っ込める。
そしてもう一度手を伸ばして俺の頬に触れた。


「はる…?」


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