恋色の紙ヒコーキ
「あ…のね…
やっぱり…いつまで経っても慣れない…の。」

「え?」

「陽に触れられると…
ドキドキして、目が開けてられなくなる…の。」


そう言ってぎゅっと目をつぶったはる。

頬に触れた手が小刻みに震えている。

顔を真っ赤にして、瞳を潤ませて俺を見つめるはるに理性が吹っ飛んでしまいそうになる。


「はる…。」

「どうしたら…
陽に普通に触れられるのか…分かんない…よ。
あたし…今こうしてても…すっごいドキドキしてっ…」


もう限界だった。
俺ははるを引き寄せた。
はるを壊してしまうくらいに強く…抱きしめる。



「…俺だって…
普通に触れるなんて無理だよ…。」

「え?」



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