恋色の紙ヒコーキ
陽に手を引かれてあたしは自分の列に並んだ。
「男子と女子じゃ、場所が違うから見ててあげられないけど…
泣きすぎないようにね、はる。」
「うっ…分かってるもん!!」
「じゃあ後で。」
ポンポンっと軽くあたしの頭を撫でて、優しく微笑んで、陽は自分の列に戻る。
最後の最後まで陽に迷惑かけるなんて自分最低だなって思う…
けど…今は寂しい気持ちが大きすぎる…
目に入る全てのものとさよならしなくちゃいけないことがどうしようもないくらい寂しくて、ぎゅっと目をつぶった。
「卒業生、入場。」
淡々と卒業式が進んでいく。
国歌を歌って着席して…卒業証書授与。
うちの学校は各クラスの代表が貰うことになってる。
名前は全員呼ばれるから、少し緊張…。
「卒業証書授与。」
「男子と女子じゃ、場所が違うから見ててあげられないけど…
泣きすぎないようにね、はる。」
「うっ…分かってるもん!!」
「じゃあ後で。」
ポンポンっと軽くあたしの頭を撫でて、優しく微笑んで、陽は自分の列に戻る。
最後の最後まで陽に迷惑かけるなんて自分最低だなって思う…
けど…今は寂しい気持ちが大きすぎる…
目に入る全てのものとさよならしなくちゃいけないことがどうしようもないくらい寂しくて、ぎゅっと目をつぶった。
「卒業生、入場。」
淡々と卒業式が進んでいく。
国歌を歌って着席して…卒業証書授与。
うちの学校は各クラスの代表が貰うことになってる。
名前は全員呼ばれるから、少し緊張…。
「卒業証書授与。」