恋色の紙ヒコーキ
「僕は素直に今、この学園を卒業することを寂しいと感じています。
それはきっと…
この学園で大切な人に出会うことができたからなのだと思います。
自分の人生において、こんなにも大切だと思う人たちに、この学園で出会えたことを今はとても誇りにそして、とても幸せなことだと思っています。」
陽がそう言った瞬間にあたしと目が合う。
そしていつもみたく優しく微笑む。
あたしはそんな陽の目を直視していられないくらい涙が溢れていて、見つめ返すのがやっとだった。
「僕がそう思っているのと同じように、相手もそう思ってくれているといいなと切に願います。
きっと皆さんも、この学園でそんなかけがえのない仲間に出会えたことと思います。
今日、僕たちはこの学園を卒業し、全く新しい世界に飛び出していくことになります。
それは…やはり少し不安で、勇気のいることです。少なくとも僕にとっては。
でも、それでも踏み出したい…そう思えるのは、ここで築いた絆があるからです。
絆が僕を前に進めてくれます。
この先、迷うことが必ずあると思います。そんなときは一度立ち止まってみてください。
きっとここで培ったものが自分を救ってくれるはずです。
それほどまでに大事なものを、僕はこの学園で手に入れることができたと、今、そう思っています。
とても安易な言葉だと思われてしまうかもしれませんが、僕には今、これ以上の言葉が見つからないので、この言葉で終わらせていただきたいと思います。
全てのみなさんに…
ありがとうございました。」
陽が深々とお辞儀をする。
陽が顔を上げた瞬間に大きな拍手が起こった。
それはきっと…
この学園で大切な人に出会うことができたからなのだと思います。
自分の人生において、こんなにも大切だと思う人たちに、この学園で出会えたことを今はとても誇りにそして、とても幸せなことだと思っています。」
陽がそう言った瞬間にあたしと目が合う。
そしていつもみたく優しく微笑む。
あたしはそんな陽の目を直視していられないくらい涙が溢れていて、見つめ返すのがやっとだった。
「僕がそう思っているのと同じように、相手もそう思ってくれているといいなと切に願います。
きっと皆さんも、この学園でそんなかけがえのない仲間に出会えたことと思います。
今日、僕たちはこの学園を卒業し、全く新しい世界に飛び出していくことになります。
それは…やはり少し不安で、勇気のいることです。少なくとも僕にとっては。
でも、それでも踏み出したい…そう思えるのは、ここで築いた絆があるからです。
絆が僕を前に進めてくれます。
この先、迷うことが必ずあると思います。そんなときは一度立ち止まってみてください。
きっとここで培ったものが自分を救ってくれるはずです。
それほどまでに大事なものを、僕はこの学園で手に入れることができたと、今、そう思っています。
とても安易な言葉だと思われてしまうかもしれませんが、僕には今、これ以上の言葉が見つからないので、この言葉で終わらせていただきたいと思います。
全てのみなさんに…
ありがとうございました。」
陽が深々とお辞儀をする。
陽が顔を上げた瞬間に大きな拍手が起こった。