恋色の紙ヒコーキ
「お前は…最後まで一番手のかかる生徒だよ、本当に。」
「うっ…ひど…っ…。」
「だけど、戸田は戸田なりにいつも一生懸命で見ているこっちが元気になったよ。
ったく…今日が一生の別れってわけじゃないんだからいい加減泣き止みなさい。」
「むーりぃー…。」
「五十嵐、何とかしろ。」
「…今日は泣かせてあげてください。」
「…ったくお前はいつも戸田に甘いんだな。
いいか、戸田。」
「うっ…は…はい…。」
「困った時はいつでもここに来い。
ここがお前の母校だ。」
「うーっ…てらりーん…!!」
あたしはてらりんに思いっきり抱きついた。
「こらっ…!!戸田…!!何やってんだ!!」
「今日だけー今日だけだからっ!!」
「今日だけでもダメなもんはダメだ!!離れろー!!五十嵐!!」
「ちょーっと妬けますね。ってことではる。」
「ふぇ?」
あたしの体をひょいっと持ち上げる陽。
「席に戻ろうか。」
そのままあたしの体をあたしの椅子の上に乗せる。
「よしっ…これで全員分の証書を渡したな。
いいか、合否だけは学校に報告しろよ。
それでは、みんな…健康に気を付けて…
たまには顔を見せろよ。」
「「「「「ありがとうございましたーっ!!!」」」」」
あたしたちは教室を後にした。
今日まであたしたちの場所だったこの場所…。
「さ、はる。行こう。」
「う…ん…。」
「うっ…ひど…っ…。」
「だけど、戸田は戸田なりにいつも一生懸命で見ているこっちが元気になったよ。
ったく…今日が一生の別れってわけじゃないんだからいい加減泣き止みなさい。」
「むーりぃー…。」
「五十嵐、何とかしろ。」
「…今日は泣かせてあげてください。」
「…ったくお前はいつも戸田に甘いんだな。
いいか、戸田。」
「うっ…は…はい…。」
「困った時はいつでもここに来い。
ここがお前の母校だ。」
「うーっ…てらりーん…!!」
あたしはてらりんに思いっきり抱きついた。
「こらっ…!!戸田…!!何やってんだ!!」
「今日だけー今日だけだからっ!!」
「今日だけでもダメなもんはダメだ!!離れろー!!五十嵐!!」
「ちょーっと妬けますね。ってことではる。」
「ふぇ?」
あたしの体をひょいっと持ち上げる陽。
「席に戻ろうか。」
そのままあたしの体をあたしの椅子の上に乗せる。
「よしっ…これで全員分の証書を渡したな。
いいか、合否だけは学校に報告しろよ。
それでは、みんな…健康に気を付けて…
たまには顔を見せろよ。」
「「「「「ありがとうございましたーっ!!!」」」」」
あたしたちは教室を後にした。
今日まであたしたちの場所だったこの場所…。
「さ、はる。行こう。」
「う…ん…。」