恋色の紙ヒコーキ
「卒業おめでとう、はるちゃん。陽。」

「おめでとう、晴香さん、陽。」

「ありがとうございますっ!!」

「その花束とかプレゼントとか、私達が持って帰りましょうか?
私達、車で来たから。」

「えっ!?そんな…悪いですっ…!!」

「いいのよ。それに…。」

「え?」

「それに…陽がはるちゃんと二人っきりになりたそうな顔をしてるから、ね?」

「えぇ!?」

「というわけで晴香さん、この荷物は私達が晴香さんのお家まで届けておくから…
学園としっかりお別れしてくるといいよ。」

「それじゃあお言葉に甘えて。
行こう、はるっ!!」

「えっ!?あ…ちょ…陽っ!!」

「また遊びに来てちょうだいね、はるちゃん。」

「はっ…はいっ!!」


陽ママと陽パパに背を向けて、あたしと陽は学園の中に向かう。

行く先は…


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