恋色の紙ヒコーキ
「はる…今日俺…。」

「なぁに?」

「今日…ずっとはると一緒に居たいんだ。」

「え?」

「だからその…泊まっていかない?」

「へっ!?」

「嫌だったら、別にいいんだけど…。」

「嫌…じゃない…けど…。」

「けど…?」

「あたし…寝言とか言うかもしれないから陽…あんまり寝れないかも…。」

「…ぷっ…大丈夫大丈夫。
前にはるを抱きしめて寝たとき、安らかに寝てたよ。」

「っ…!!」

「あれ?真っ赤…。」

「もーっ!!早く行こっ!!」

「あ、だから…
泊まってくんだよね、はる?準備しないの?」

「あっ!!するっ!!一旦家に帰ってもいい?」

「うん。行こう。」


陽の手があたしの右手を包む。
その温かさを手に残したくて、あたしはぎゅっと手を握った。



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