恋色の紙ヒコーキ
陽と一緒に過ごせる時間はやっぱり楽しくて、気付けばもう夜になってしまった。
お昼を陽と一緒に作って、夜は陽ママの美味しいご飯を食べて…
陽ママと陽パパの馴れ初めを聞いたりしてホントに楽しくて…
だから余計…寂しい。
この一人っきりの空間が。
あたしはさっきお風呂から上がって、今、陽の部屋にいる。
ちなみに陽はお風呂中。
陽はいないのに、陽の香りがして、陽がいるような錯覚に陥ってしまう。
ふとあたしの目に留まったのは陽がくれた指輪。
陽がいつもはめているもの。
それにそっと触れる。
たったそれだけのことなのに…
なぜかいきなり涙が込み上げて来て、視界が滲む。
ダメ…なのに…
陽がこの部屋に来た時に、あたしがこんな顔してちゃダメ…だって分かってるのに…
どうしても寂しくて…
明日が来てほしくないって願ってしまう。
「っ…寂しい…よぉ…。」
あたしはなるべく声を押し殺しながら泣いた。
その瞬間、部屋のドアが開く。
「はる…泣いてるの?」
「…陽…っ…。」
お昼を陽と一緒に作って、夜は陽ママの美味しいご飯を食べて…
陽ママと陽パパの馴れ初めを聞いたりしてホントに楽しくて…
だから余計…寂しい。
この一人っきりの空間が。
あたしはさっきお風呂から上がって、今、陽の部屋にいる。
ちなみに陽はお風呂中。
陽はいないのに、陽の香りがして、陽がいるような錯覚に陥ってしまう。
ふとあたしの目に留まったのは陽がくれた指輪。
陽がいつもはめているもの。
それにそっと触れる。
たったそれだけのことなのに…
なぜかいきなり涙が込み上げて来て、視界が滲む。
ダメ…なのに…
陽がこの部屋に来た時に、あたしがこんな顔してちゃダメ…だって分かってるのに…
どうしても寂しくて…
明日が来てほしくないって願ってしまう。
「っ…寂しい…よぉ…。」
あたしはなるべく声を押し殺しながら泣いた。
その瞬間、部屋のドアが開く。
「はる…泣いてるの?」
「…陽…っ…。」