恋色の紙ヒコーキ
* * *

「ふぅ~…疲れた…。」

「はる、結局出たのは3つ?」

「うん。
バスケとバレーと陸上ー。
陽は?」

「俺はバスケとサッカーだけだよ。」

「そっかぁ…やっぱ今年も凄かったね陽が出てるとき。」

「そう?はるんときも凄かったと思うけど…。」

「あたしのときのとは質が違うもん。」

「質?」

「あたしの場合は見た目とのギャップだから。
背がちっちゃいのに、上手いっていうね。
でも陽の場合はさー…なんていうか…。」

「もしかして…ヤキモチ?」

「ちっ…違うっ!!そうじゃないけど…。」

「そうなの?まぁいいけど…。」


そう言ってあたしの頭をくしゃくしゃっと撫でる。


「ところではるは今日、どこの部活に助っ人として行くの?」

「んー…今日はバスケだよ?」

「俺も。じゃあ、帰りは一緒に帰れるね。」

「うんっ!!」


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