恋色の紙ヒコーキ
あたしと陽の目の前には…

男の子。

多分…1年生かな?



「はい?」

「あのっ!!ちょっとお話したいことが…。」

「へ?あ…あたしに?
陽じゃなくて?
っていうかサッカー部の後輩とかじゃないの、陽?」

「違うよ。見たことない。」

「俺、バスケ部です!!」

「あ、そーなんだ…
っていうかあたし?ホントのホントにあたし?」

「ホントのホントに先輩に用事があるんです。
ちょっと来てもらってもいいですか…?」

「えっと…」


ちらっと陽のほうを見る。
陽はちょっとだけ怪訝そうな顔してる…
ちょっと…怖いんだけどな。その顔。


「出来れば五十嵐先輩抜きでお願いしたいんですけど…。」

「え?」


突然の言葉にあたしはきょとんとしてしまう。

あたしに何の用?


「あのー…えっと…。今すぐ?」


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