恋色の紙ヒコーキ
「ね?はるは鈍いでしょ?」

「もーっ!!そんなに鈍い鈍い言わなくたっていいでしょ!?」

「ごめんごめん…でも、その鈍さが心配なんだよ…。」

「心配?」

「そう。明日の話って、はるが苦手な話だと思うよ。」

「あたしが苦手…?」

「ま、俺は来るなって言われてるから…
監視するわけにもいかないけど。」

「監視って!!」

「まぁ恋愛は自由だからね。」

「恋愛!?小林くんが…?
ありえないよーっ!!ありえない!!」

「はいはい。ありえないといいですねー。」

「ちょ…何その言い方!!」

「はるは危機感なさすぎ。」

「そんなことないもん!!」

「ま、明日それを確かめるといいよ。
だけど…」



いきなり真剣な眼差しであたしを見つめてくる陽。

< 39 / 297 >

この作品をシェア

pagetop