恋色の紙ヒコーキ
「俺もそー思う。」

久哉があたしに同意する。


「だってあの『陽』が相手だぜ?
敵うわけなくね?
その小林ってやつ、1年だっけ?」

「そう。一年生。バスケ部の後輩だよ。」

「後輩ねぇ…お前、なんか好かれるようなことしたのかよ?」

「しっ…してないよ!!
そんなこと、あたしがするわけないじゃん!!」

「確かに…つーかはるの場合出来るわけもないよなー。」

「うるっさいわねー!!安藤は黙っててよ!!
あたしは梨絵に相談してるんだから!!」

「へぇーへぇー…俺は黙っときますよ。
どーぞご相談とやらを続けてください。」

「うざー。」

「ていうかあたしもほとんど久哉と同意見なんだけど…。」

「ほとんど同意見って?」

「その小林くんって子、結構しぶといかもよー
これからもアタックしてくる可能性アリ。」

「えぇ!?」

「だってあの陽くんが彼氏だって知ってるのに告白してくるなんてさ…
で、コクってフラれて『言えて良かったです。』じゃないんだもん。
それでも諦めないって言われたんでしょ?」

「ま…まぁ…。」


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