恋色の紙ヒコーキ
「戸田。お前安藤の次。」

「はぁ!?なっ…なんで!?」

「問題児は序盤にやるのが鉄則だ。
というわけで戸田のみ強制。どうせ暇だろう?」

「え…いやまぁ暇…って暇じゃないよ!!」

「暇だ、暇。いいからお前は12時半になったら職員室。分かったか?」

「えーっ!?」

「えーじゃない。はいだろ、はい。」

「うー…分かったよ…。」


あたしは仕方なく同意した。


進路かぁ…

そう言えばもう3年生で、この前実力テストみたいなのもやったなぁ…
あれで志望校とか書いたっけ?
あたしなんて書いたんだろう。

ていうか陽も安藤も手を挙げたってことは…
もう決まってるのかな…進路。

あたし、進路なんて考えたことなかった…かも。

ってどーしよ!!
てらりんになんて言えばいいんだろ!?
ねぇー!!あたしなんて言えばいいの!?
進路なんて考えたことありませんなんて言ったらてらりんに絶対殴られる!!

< 58 / 297 >

この作品をシェア

pagetop