恋色の紙ヒコーキ
* * *

「ちょ…はる!!待ってって!!」

がしっと陽に腕を掴まれる。

「怒ってるの?」

「怒ってないけど…。」


怒ってはないよ。
ただ…恥ずかしいだけ…だもん。


「もしかして…照れ?」

「っ…!!」

「そんなに顔が赤いってことは…図星かな?
もうすぐ付き合って2ヶ月になるのに、そんなに照れなくたって…。」

「無理ー!!あたし顔に出るんだもん!!」

「知ってる。そういうとこ、可愛いって思ってるし。」

「もー!!そういうこと言うのやめてーっ!!」

「なんで?」

「照れるからっ!!」

「だから…
そういう顔が見たいって言ってるのに…。」

「へ?」


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