恋色の紙ヒコーキ
* * *

「はるー!!次はるー!!」

「え!?もうそんな時間!?
まだ12時22分なんだけど!!」

「だって陽そっこーで終わったし、俺もそっこーで終わったからお前の番だよ。」

「はる、いってらっしゃい♪
はるの正直な気持ちを言えばてらりんには通じるからさ…
変にごまかさないよーにね!!」

「分かってるよぉ…。行ってきます。」


あたしは少し重い足取りで職員室に向かう。
職員室自体、あんまり好きじゃないんだよね…
だって職員室に呼び出される時は大体怒られるし。


「おー戸田!!待ちくたびれたぞ。そこ座って。」

「ふぁーい…。」


あたしはあくびまじりに返事をする。


「なんだその気の抜けた返事は。
お前も3年生だっていうのに…」

「だってぇ…最近部活が厳しくて寝ても寝てもあんまり回復しないんだもん。」

「引退試合だもんな。さすがに頑張れよ。
さて、前置きはそのくらいにして本題だ。
戸田、お前、進路はどうするつもりだ?」


来た…この話題。
っていうか進路相談なんだから仕方ないんだけどさ。

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