恋色の紙ヒコーキ
「はい、コレ目にあてとけば明日目腫れないで済むよ。」
冷たいタオルが手渡される。
あたしはそれを無言で受け取って、目にあてる。
「陽くんと喧嘩でもしたの?」
「違うよ…。」
あたしは少し上ずった声で答えた。
「じゃあなんでそんな顔で帰ってくるのよ。」
「梨絵…。」
「なに?」
「あたし…陽のそばにいちゃいけないのかもしれない…。」
「あー…そういうことね。また神城衣里香?」
「え?」
「今度は何て言われたのよ。」
「……。」
「何言われたのって聞いてるんだけど?」
「……神城衣里香の言ってたことは正しかったよ。
あたし、なんの反論も出来なかったもん。」
「え?」
「あたし…
陽に迷惑しかかけてなかったんだね。
陽の本当の気持ちにも気付けなかった…。」
「陽くんの本当の気持ち…?」
それ以上、あたしは言葉を続けることができなかった。
言葉にするのも辛い。
冷たいタオルが手渡される。
あたしはそれを無言で受け取って、目にあてる。
「陽くんと喧嘩でもしたの?」
「違うよ…。」
あたしは少し上ずった声で答えた。
「じゃあなんでそんな顔で帰ってくるのよ。」
「梨絵…。」
「なに?」
「あたし…陽のそばにいちゃいけないのかもしれない…。」
「あー…そういうことね。また神城衣里香?」
「え?」
「今度は何て言われたのよ。」
「……。」
「何言われたのって聞いてるんだけど?」
「……神城衣里香の言ってたことは正しかったよ。
あたし、なんの反論も出来なかったもん。」
「え?」
「あたし…
陽に迷惑しかかけてなかったんだね。
陽の本当の気持ちにも気付けなかった…。」
「陽くんの本当の気持ち…?」
それ以上、あたしは言葉を続けることができなかった。
言葉にするのも辛い。