恋色の紙ヒコーキ
「じゃ、帰ろう。」

「っ~!!」


あたしの手を握る力がぐっと強くなる。

その力強さに胸が自然と高鳴る…

心拍数が上がる。



おかしいな…あたし。

一年前は今、自分がこんな風に陽の隣にいるなんて思ってなかった。

ずーっと友達のままだって思ってたのに…

あたしが気付かないうちに膨らんでた想い…


すごく…不思議。

だけど…

変わらない気持ちもある。

ずーっと陽の隣にいたいって気持ち。

陽の一番近くにいるのはあたしでありたいって気持ち…


これだけは…

前よりもずっと強くなったような気がするの。


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