恋色の紙ヒコーキ
「どうかした?」

「えっ!?」

「俺の顔になんか付いてる?」

「付いてないっ!!」

「妙な視線を感じたんだけど…」

「違うっ!!」


いっ…言えない…
ぼーっと陽の顔見つめながら、さっきみたいなことを考えてたなんて…
恥ずかしすぎて爆発するもん!!


「到着。」

「へ?」

「はるんち。」

「うっ…うん。あ、ありがとう!!」


あー…
もう着いちゃったのかぁ…

もうちょっと…一緒にいたかったなー…
なんて思っちゃう。

どんどん欲張りになってるかも、あたし。

やばいやばい。
落ち着かなきゃ!!


「百面相?」


見上げると陽は笑ってそう言った。



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