恋色の紙ヒコーキ
* * *
「はるっ!!こっち!!」
「うんっ!!」
あと2つ勝てば決勝に行けるっていう試合。
あたしたちは6点の差をつけられてた。
残り1分半。
あたしが出したパスが杏奈(部長)に回って、そしてあたしに返ってきた。
その瞬間…
相手のチームのあたしより絶対20センチは背の高いプレイヤーにぶつかられた。
ちょっと鈍い音がして、あたしは床に叩きつけられる。
ピピーッ!!
ファウルを取ったみたいだけど…
あたしの右の手首はジンジンしていた。
「はるっ!!大丈夫!?」
「はる先輩っ!!」
みんながすごい顔で集まってくる。
言えない…な。こりゃ。手首痛いです、なんて。
「大丈夫。そんな顔しないで!!フリースロー入れちゃうからね!!」
あたしは努めて明るい声で言った。
でなくたって負けてるんだから、あたしがここで折れちゃダメだって思ったし。
それに…そうでもしないと痛みに負けちゃいそうなくらいホント痛かったから。
あたしはフリースローを決めた。
なんとか…。
「はるっ!!こっち!!」
「うんっ!!」
あと2つ勝てば決勝に行けるっていう試合。
あたしたちは6点の差をつけられてた。
残り1分半。
あたしが出したパスが杏奈(部長)に回って、そしてあたしに返ってきた。
その瞬間…
相手のチームのあたしより絶対20センチは背の高いプレイヤーにぶつかられた。
ちょっと鈍い音がして、あたしは床に叩きつけられる。
ピピーッ!!
ファウルを取ったみたいだけど…
あたしの右の手首はジンジンしていた。
「はるっ!!大丈夫!?」
「はる先輩っ!!」
みんながすごい顔で集まってくる。
言えない…な。こりゃ。手首痛いです、なんて。
「大丈夫。そんな顔しないで!!フリースロー入れちゃうからね!!」
あたしは努めて明るい声で言った。
でなくたって負けてるんだから、あたしがここで折れちゃダメだって思ったし。
それに…そうでもしないと痛みに負けちゃいそうなくらいホント痛かったから。
あたしはフリースローを決めた。
なんとか…。