詩集『One Love』

プリンセスの憂鬱

プリンセスの憂鬱


 犬の散歩から帰ってきて、犬のウ○コをトイレに流したら、トイレが詰まった。

便器が小さなダムになる。

もし私がプリンセスだったなら、双子の配管工が助けに来てくれるだろう。

「姫が詰まらせたんですか?こりゃあ、たいしたモノですね」

お黙り、このしがないオーバーオールめ!

全身赤が似合うのはシャア様だけ。

そっちは普通のザク色。

お前達、兄弟で同じ職業ってことは、自営?

ダメ!

どっちと結婚しても同じ屋根の下ではアヤマチが起きてしまう!

なのでトイレはもういいからお帰りください。

自分でスッポンでなんとかします。

長くて白い手袋。

プリンセスは肘を汚さない。

< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop