足跡
友達だった
ふつうにさわいで遊んでた

鬼ごっことかして遊んでた

まみはわたしの
歯磨きセットを
私の靴の中に入れた

冗談でしたことはわかってる

でもねただその
歯磨きセット大切なものだったんだ

周りからみたら
ただの歯磨きセット

でもねこの歯磨きセットは私にとって

私にとって

大切なもの


私間違ってた
私にとって大切なもの
周りはそんなふうには思わない

じゃ私がみんなに
してきたことって

私はどーでもいいものだと思って
やってたけどその人にとっては

すごく大切なものを
破ったり壊したりしてたのかもしれない



せな、せな、せな!!

先生の言葉で我に返る


なによ?
とにかく私嫌だから
むりだから


先生は今にも泣きそうだった

ぐっとこらえてるそんな感じだった
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