足跡
先輩から呼ばれた

怖い顔した先輩が
こっちに向かってくる




パシッ


頬を叩かれた



なにしてんの!?
どれだけ人苦しめたら気が済むの?!


うるさい


なにが!?


あんたになにがわかるの?!
私のなにがわかるの
こうゆうときだけ先輩ずらしないでよ!!


せな...。


あんた私の話少しでも
聞こうとしてくれた?

私が相談してもちゃんと聞いてくれないじゃん

私がこんなになったの
あんたのせいだよ

私だってこんなことしたくないよ

だけどあんたは私以外の子のことは
ちゃんと聞いてたじゃない


それは、せなが強いから。


私が強い?
私なんにも強くないよ
周りがそんなふうに言えば言うほど
強くなくちゃって
弱いとこ見せたらだめだって
もうほっといて
あんたなんかだっきらい


せなっ。
まって!!まってっていってるでしょ


そう言って私の手を掴む


涙が止めどなく溢れる


私、わたし
強くなんかないよ
本当のせなは強くなんかないよ
一人じゃなにもできなくて
強がりだけのななもできない
誰一人助けてあげられない
ただの弱虫なんだよー


おっもっきり泣いた
初めて声出してないた
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