レゾンデートル
「いやぁぁぁぁ!!!!!」
下からの物凄い風を受けながら、私達3人は地上へ降りる。
降りる、というより、落ちる、の方が正しいかもしれない。
「よっ、と」
ドン、と鈍い音をたてながら、来琉は地面に足を着いた。
そして私達を地上に降ろし、優羽里ちゃんと愛琉のもとへ歩み寄った。
「ら、来琉!それから愛琉も…足、大丈夫なの?」
私が焦りながら聞くと、目の前の双子は同時に同じ言葉を放つ。
「「大丈夫だけど?」」
本当に何なんだ。
この双子は。
私と雛春くん、優羽里ちゃんの3人が呆然としていると、後ろから「おい、いたぞ!」という追っ手の声が聞こえてきた。
私達5人は、休む暇もなく再び走り出した。
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