レゾンデートル
それから私達4人は、こそこそと話し始める。
「おい、聞いたかよ」
「聞いた聞いた!何あれ!」
「可愛過ぎるでしょ!私ときめいちゃった!」
「あは、自慢の幼なじみです」
内緒話というには大きすぎる声で会話をする私達に、優羽里ちゃんは不思議そうに首を傾げる。
何この子、可愛い。
ていうか今更だけど、優羽里ちゃんってかなり可愛くないか?
髪の毛金髪で目青いし。ハーフとか?
ボブヘアーもかなり似合ってる。
なんだか憧れの女の子像の化身って感じ。
私達が各々そんなことを考えながら優羽里ちゃんを見ると、優羽里ちゃんは顔を赤くした。
でも視線は一人を見ていたような…
優羽里ちゃんの視線の先を追うと、そこには愛琉がいた。
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