Protect~守る~
――という名の"狼"
――ニャアと、飼っている猫が鳴く。
『……』
あたしは無言のまま顔を洗って…いつも通りの生活。
顔を洗い歯を磨きながら、布団をたたむ。
終わったら、スウェットをベットの上に脱ぎ捨て…真っ白のYシャツに腕に通す。
ボタンを第三まで締め、チェックの淡い水色のスカートを履き…ネクタイをつける。
そして紺のブレザーを羽織り、スクールバックを手にして家を出た。
いつもの通りは色んな人が通る。
ハズなのに、あたしがいると遠回りしたりして通らない。
これが…"狼"だ、という証拠。
普通だったら、一緒に行ったり…遠回りしたりなんかしない。
――"狼"は群れを好まない。
それがあたし。