Protect~守る~
「あーそういえばそうだね」
「やっぱ、名前が縁起悪いと変な子に育っちゃうんだね」
「だねー」
「これからは近寄らないでおこ?」
「だねぇ~」
「もしかしたら…あたし達まで殺されるかも!!」
「えぇ~マジで!?ハルカ殺されたくない~」
「だから近寄らないで無視しよう?」
「だね!!アイもユウちゃんに近づかないでよっ!!」
「うん、もちろん!!あんな子に…近づくわけないでしょ!?」
「あはは~いえてる~」
―……それからの事は覚えてない。
ただ、そのグループの子達に暴力を振ったって。
でも分かった事があった。
所詮(しょせん)、女の友情なんて…これっぽっちだって事だけ。
それからあたしは…人に近づく事を恐れた。