Protect~守る~

あたしは昇降口で上履きに履き替え、自分のクラスへと向かう。

もちろん、階段を上がっている間も文句は言われ続ける。

それはソイツ等が、あたしの本当の呼び名を知らないから。


 
知ってるなら、きっと言えないはずだ。


でも、そういうやつ等は全員無視。


 
そうしている内に、あたしは教室につき、入って窓際の自分の席に座った。




 教室の中も、皆が皆敵。

 




すると…


「あっ、幽!!おはよー。」

のんきな声が、あたしに届く。


みんな偽善者。

心の中では話したくないとか嫌だと思っているくせに、他人に良く思われたいために自分の感情をコントロールする。




もちろん、こいつも……。




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