今夜，君と…。
気がつくと亮平のベットにいた。

服は着たまま亮平に腕枕されていた。

(…？？？)


久しぶりの亮平の腕の中は，やっぱり暖かくて居心地が良くて涙が出た。

眠ってた亮平が目を覚まし頭を撫でた。
指で涙を拭いてくれて，
「ごめんな。ななちゃん。泣かんといて…」

そういって優しく笑った。

あたしはﾎﾞｰッとしたまま亮平の方を向こうと寝返りを打とうとした。


「いッ痛…！」




…全部思い出した。

あたしは亮平に殴られてるうちに気を失った。

だから亮平優しいんだ。


恐怖で震え出すあたしを亮平は強く抱き締めた。


あちこち青アザが出来てるだろう。

抱き締められただけで全身が痛い。

「ごめん！ごめん！七瀬…。俺…。」

あたしは「許してくれ」って言われるんだと思った。
でも信じることは，もう出来ない。
それでもあたしは亮平を失いたくなかった。

許そうと思ったのに…。
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