今夜,君と…。
気付くと15分が過ぎていた。

「黒服…さんやろお?仕事戻って…くださいね…。」

「えーよ!休憩中やしな!」

といいながらも,そろそろ戻らなあかんかった。


「…ほんま?」


ナナセの顔が少し嬉しそうになった気がして,俺は怒られる覚悟を決めた。



そしてナナセは,ゆっくり自分の事を話し始めた。


彼氏とケンカが増えてきたこと。

浮気されたこと。

フラれたこと。


「そっか…そら辛いわな?」

「う…ん。」

「ほれ泣かないっ!!ッ…!??」

俺がナナセのほっぺたを両手で触った時あるものが見えた。






「お前…何これ???」






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