今夜,君と…。
しばらく走って後ろを振り返った。

「うぅぅ〜…」


春はまだ泣きやんでいなかった。

近くに24時間営業のファミレスを見つけてそこに入る事にした。


時間は深夜2時ちょっと前。


ホットコーヒーが二つ運ばれてきたところで口を開いた。


「…春。何があったんや?」

「…ひっく…怒ら…へん?」

「うん。怒らんから泣きやんで話して?100%俺が泣かしてるみたいやん(笑)」

「ご,ごめん…。」


春は紙ナプキンで涙を拭くとゆっくり話し始めた。


「ちぃ,指名ほしくてさ…正直,色かけたり……枕したこともあるねん。」

「…俺と付き合ってからもか?」

「…ごめん。」



ショックやった。

色をかけるとは,お客さんに恋愛してると思わせて店に通わせること。

枕とは…エッチして指名してもらうこと…。




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