今夜,君と…。
「ほんで…さっきの叫んでた男…見たやんな?」

「白犬の奴?」

「うん。ちぃが前抱き合ってた男。大輝ってゆうねんけどさ。」




春がゆうには,大輝にも色をかけ枕もしたらしい。


でも…。


「ちぃが色マクホステスって噂,大学で流すぞって…脅されて。騙したつもりが騙されてたみたいでさ…。」

「うん。で,バラさんかわりに飛日で働けってか?」

「…うん。」


春は昼は大学に通ってた。
学費を自分で稼ごうと友達に内緒で始めたホステスにすっかりハマってしまってたけど,頑張って通ってる方やったし,昼は大学生が春の売りでもあった。




それより,大輝って奴の黒い噂はマジやったんや。


キャバ嬢やらホステスやら結構人気の女の子を風俗に売るって噂。


その金があれば毎日新地におってもおかしくないか…。


俺の中でひとつの謎がとけた。




そして,考えもまとまった。



< 44 / 93 >

この作品をシェア

pagetop