今夜,君と…。
「春さあ…色かけた客に売られそになっててん。」
「はっ?!」
「あいつおるやん?白犬の奴。」
「あぁ。白犬ヤマトの茶髪の兄ちゃん?」
「あいつ…噂通りまじやばい…。」
俺は春から聞いた話をそのまま優介に話した。
「でも別れてへんねんな?」
「…うん。あいつめっちゃ泣いてさ。そんなに俺のこと好きならって…」
「陽太。はっきりゆうけどな,客に色かけたり枕するような奴の涙がホンマやと思う?」
「……。」
「確かに今回のことは可哀相やったかもしれんけど,自業自得やし…陽太裏切られててんで?」
優介は言いにくそうに,でもハッキリと言った。
「俺なら別れる。お前も冷静になってもっかい話してみ?」
俺は曖昧な笑顔を優介に向けると,いつもの場所に一服しにいった。
歩きながら春にメールを送った。
[しばらく距離おこ。]