今夜,君と…。
よーた君は帰ってくるなり笑顔を作った。



「…今の人,知り合い?」

「あは!見ちゃった?知り合いってか何つーか…。あ!新地の宅急便の奴やで!!よく見いひん?」

「うん。うちの店よく来るねん。」

「へぇー。ナナセの店,出荷とかあるんや!プレゼントとか?」

「うん!誕生日とか色々やで!!」

「そおなんや!俺は…元カノがさ,あいつと浮気したーみたいな!はは♪」

「うそ…まじ?!!」

「うん,まあ昔の話やしな!」

「あの男ってヤバいん?」

「…かなりな。てか何?ナナセこそあいつと何かあんの?」

「はは!まっさか!いや,店の先輩が知り合いってゆってたから!」


焦らず,ゆっくり話して。
ごまかしたはずなのに。


「ふーん…」

ってゆうよーた君の目は何か気付いてるような気がした。

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