今夜,君と…。
タクシーに乗って,大輝が早口で場所を伝えたところまでは覚えてる。


あとは窓から流れる景色を眺めてるうちに………









「大ちゃ〜ん!めっちゃいいやん!」

「でしょ?まぁあんま無理させないでくださいね!」

「ははは!優しいんだか優しくないんだか!」

「じゃあまた連絡するな!」

「は〜い。おつかれっす!」


バタン。



目が覚めると,小さな和室にいた。

畳には布団がひかれ,あとは小さな棚があるだけで何もなかった。


「…?」

「ああ!目え覚めた?」


いきなりふすまが開いて男の人が入ってきた。


…この人!!!



「俺は高橋といいます!はじめまして!海月ちゃん。」

「…大輝の…?」

「あれ?大輝に連れて来られたこと覚えてるん?…あいつまた薬少なかったんやなぁ…」


ぶつぶつゆう高橋さんと言った男は,こないだ大輝に分厚い封筒を渡してた人だった。
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