今夜,君と…。
部屋に戻り,ゆっくり座る。


高橋さんはネクタイをゆるめてシャツのボタンを外し始めた。


あたしは目を逸らしてどうしようと考えた。

高橋さんは半裸になるとゆっくり近付いてくる。


着ていたワンピースの裾から手が入ってきた。


「海月ちゃん…大丈夫やから。」

そういって唇が近付いて来た時,あたしは思いっきり高橋さんにビンタした。

「ぃってえ!!!お前…」


無我夢中で立ち上がりふすまに手をかける。


後ろから高橋さんにつかまれて,あっとゆう間に布団の上に押し倒された。


唇を噛み締めて涙をこらえて,本当に最後の力をふり絞る。


押し倒されたまま,高橋さんの下半身目掛けて…足を振り上げた。


「?!!!!」


声にならない声でうずくまる高橋さんを尻目に全速力で走った。


トイレを通り過ぎたところで出入り口を発見した。


急いで,もう裸足のまま飛び出すと誰かとぶつかった。




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