今夜,君と…。
「あたしあほやからな…」
「ん?」
「寂しいときに優しくされたらフラフラしてまうし…」
「人ってそんなもんちゃう?」
「…でも,見る目がなさすぎた!」
「あいつ?白犬の…」
「まっさか騙されて売られるなんてな〜!まじドラマやん!」
「ナナセ?」
「あはは!なに〜?」
「つらいときに笑うな。」
テーブルをまたいで抱き締めたナナセは,初めて会った夜よりもっともっと細くて…小さくて…
愛しかった。