今夜,君と…。
何かゴソゴソゆう音で目がさめた。
「…ナナセ?」
「あ!おはょぅ…」
俺は肩にかけてくれたらしい布団をベットに置いて,台所へ。
「めっちゃごめん!」
ナナセはいきなり謝る。
「台所勝手に使ってます…」
寝起きでまだ頭の働かない俺は,おいしそうなオムライスを見つけた。
「これ…?」
「あたし,朝めっちゃ食べるんやん。ほんでお腹減って目さめてさ。冷蔵庫のもん勝手に使っちゃったし…よ-た君オムライス好きかもわからんのに…」
うつむいたまま一気にしゃべるナナセは耳まで真っ赤で。
最後まで話す前に抱き締めた。
「ありがと。」
「…あたしこそ…昨日…ありがと。」
ぐぅぅぅぅぅ。
「?!」
ナナセのお腹が鳴ったことやし腕をほどいた。