恋~れんごく~獄
序章-悪魔の日記
流石武浩にとって、非常に退屈な語学の授業が終わった。誰よりも先に教室を出た彼は、早速いつもの様に、行きつけの雀荘に向かった。
「…おっと、そいつは通らねえ、ロンだ。裏ものってインパチだ!」
-つまらねえ毎日…-
どこにでもある、平々凡々とした大学ライフ。学問もそこそこに、武浩の一日の大半は雀荘暮らし。活きている実感が得られぬ腐った毎日。
-何でもいい、刺激的な何かが欲しい-
今日はよほど気が乗らなかったのか、武浩は程々で雀荘を後にした。そして、歩き煙草をくゆらせながら、心の中でつぶやく。
-俺は別に、大学に行きたかった訳じゃねえ。たまたま、小中高そして大学と、エスカレーター式に進学しただけの事で、学問なんて興味無えんだ。
かと言って、すぐ働きたかった訳でも無えし…-
煙草の煙は、そのまま彼の心情を代弁するかの様に、五里どころか、六里も七里も彼の見通しを遮るかのごとく、もくもくと立ち上る。
…視界がようやく開けた頃、彼は、彼にとっては無縁の場所にたどり着いていた。
「…おっと、そいつは通らねえ、ロンだ。裏ものってインパチだ!」
-つまらねえ毎日…-
どこにでもある、平々凡々とした大学ライフ。学問もそこそこに、武浩の一日の大半は雀荘暮らし。活きている実感が得られぬ腐った毎日。
-何でもいい、刺激的な何かが欲しい-
今日はよほど気が乗らなかったのか、武浩は程々で雀荘を後にした。そして、歩き煙草をくゆらせながら、心の中でつぶやく。
-俺は別に、大学に行きたかった訳じゃねえ。たまたま、小中高そして大学と、エスカレーター式に進学しただけの事で、学問なんて興味無えんだ。
かと言って、すぐ働きたかった訳でも無えし…-
煙草の煙は、そのまま彼の心情を代弁するかの様に、五里どころか、六里も七里も彼の見通しを遮るかのごとく、もくもくと立ち上る。
…視界がようやく開けた頃、彼は、彼にとっては無縁の場所にたどり着いていた。
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