恋~れんごく~獄
奈津子は、武浩からノートを奪い返そうとしたが、きゃしゃな奈津子と、がっちりした体格の武浩。あえなく奈津子は両腕で羽交い締めにされた。
「…展覧会の開催中、受付カウンターの、君のサークル仲間から聞いたよ。
展覧会の最終日の晩、絵画のアンケートの最終品評集計だけは、ずっと姉さまの見舞いに行っていて、展覧会に顔が出せない君が、ずっと君達三人の為に働いてくれたメンバーの代わりに、全て引き受ける事になった事を。
後、姉さまと君の絵画の向かい合う配置、これは君の希望したものだって。
ここで展覧会が行われている間、絶対にここに来ない様な事を日記で書いておきながら、展覧会前日に、彼女と君の絵画の配置、率先して手伝いに来ているんだから、よほど『親愛なる』姉さまを叩きのめしたいんだね。
絵を通してまでも、正面衝突したかったのかな。怖い娘だね。」
「そ、そんな事…痛いっ!」
奈津子は、隙を見て武浩から逃れようとしたが、そうはさせまいと、より強く奈津子を締め付ける。
「…展覧会の開催中、受付カウンターの、君のサークル仲間から聞いたよ。
展覧会の最終日の晩、絵画のアンケートの最終品評集計だけは、ずっと姉さまの見舞いに行っていて、展覧会に顔が出せない君が、ずっと君達三人の為に働いてくれたメンバーの代わりに、全て引き受ける事になった事を。
後、姉さまと君の絵画の向かい合う配置、これは君の希望したものだって。
ここで展覧会が行われている間、絶対にここに来ない様な事を日記で書いておきながら、展覧会前日に、彼女と君の絵画の配置、率先して手伝いに来ているんだから、よほど『親愛なる』姉さまを叩きのめしたいんだね。
絵を通してまでも、正面衝突したかったのかな。怖い娘だね。」
「そ、そんな事…痛いっ!」
奈津子は、隙を見て武浩から逃れようとしたが、そうはさせまいと、より強く奈津子を締め付ける。