Coffee?
3cup
央のアパートに行く日がとうとう明日に迫った。
あたしはルンルンで学校をでた。
「じゃあね、由宇希!」
咲子が自転車であたしを追い越していく。
「またね!」
あたしも大きく手をふって答えた。
校門に向かって歩いていくと、なにやら人だかりが出来ている。
というか、そこだけ人の流れがゆっくりだ。
主に、女子が。
友達同士でクスクス笑いあいながら、横目に何かをみていく。
なんだろう。
あたしはそのかたまりを避けて校門を出ようとした。
「由宇希。」
なんだか、聞き覚えのある声が聞こえた気がした。
まさかね。
ちょうど人が掃けたところまで出たので、そのまま足を止めずに歩いた。
「ねぇ、ちょっと。」
やっぱり聞き覚えのある声。
あたしはゆっくり振り返った。
「久し振り。」
校門の石の壁にもたれて座りこんでいる海斗がいた。
え………?
どういう…。