Coffee?
そろそろタオルをかえようと立ち上がった。



が、海斗の手が離れない。



「…海斗?」



振り返ると、海斗があたしを見ていた。



「どうしたの?」


「どこ行くの?」


「タオル、かえようかと。」



指差すと、海斗はするりと手を放した。



「ゴメン…。」


「いいけど。」



額からタオルを取り上げ、あたしは今度こそ立ち上がった。



タオルを絞って海斗のもとへ帰る。



「ねぇ、服、脱がしていい?」


「え?」


「体、拭こうと思うんだけど。」



海斗は頷いて身体を起こす。



あたしはそれを手伝った。



「じゃ、ゴメンね。」



シャツのボタンをはずしていく。



少し汗ばんでいる。



あ~、これは結構熱あるな…。



「熱いの?」


「うん。」


「…じゃあ、拭くよ。」






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