Coffee?
脇に体温計を挟むと、身体を寝かす。



「顔、赤くなってきたね。
熱上がったんじゃない?」


「うん、ぽい。」


「おなかはまだすかない?」


「ちょっと。」


「じゃあ、おかゆ作ってくるね。」



海斗は頷いて布団に顔を埋めた。



あたしは立ち上がって央を振り向く。



「央はもう夕飯食べた?」


「まだ。
由宇希が来んの待ってた。」


「まったく。
じゃあ、作らせていただきます。」



よろしく~と陽気に歌って、央は畳に座った。



実はここで料理をするのが初めてではないあたし。



さっさと鍋を取り出しておかゆをつくる。



「央、あたし達は何食べる?」


「おかゆ~。」


「え、おかゆ?」


「うん、なんか俺も食いたくなった。」



手間が省けていいけど…。



「そんなんでいいの?」


「うん、ただし、卵入りがいいけど。」


「わかった、ちょっと待ってて。」



あたしは大きい鍋に交換して湯を張った。



しばらくして、あたしは二人のところに戻った。





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